ミャンマーを直撃したサイクロンの被害はとてつもなく恐ろしい数字が挙がってきている。
サイクロン「ナルギス」の被害を発表した・・・国連人道問題調整事務所によると、
11日の時点で「行方不明者は22万人に上る」との推計を発表した。
22万人という数字は一つの街に相当する数字だと思います。
死者数は6万3000~10万人にも及ぶ推計だ。
20世紀以降ではほぼ最大最悪クラスのサイクロンといえる。
日本にいると、サイクロンと聞いても正直ピンと来ない人が多いのではないかと思う。
どちらかというと「台風」は大きく広い範囲の風の渦という印象がある。
対してサイクロンはもっと狭い範囲で本当に、竜巻、とでも言うべき破壊力を持っているものであろう。
近づいたら最後。跡形もなく粉砕され、高度数千メートルにまで打ち上げられてしまうのだろう。
そうなっては人はもはや生きていることは不可能であろう。
本当に凄まじい破壊力を持った天災だということが、数字からも容易に推測できる。
今後の救援の流れであるが、水、食糧が圧倒的に足りていない。
被災地入りしている、国連のスタッフによると、
「被災地に入っている救援要員に対する暴力的行為があり、一部要員が身の危険を感じている」
といったこともおこり始めているそうだ。
そして、11日ようやく、世界食糧計画(WFP)の緊急援助物資の被災地への輸送が始まり、
また1万人分の医療品や浄水装置などを積んだ国際赤十字委員会の輸送機も到着しているそうで、
国際機関による救援活動が動き始めているといった現状です。
救援にストップをかけているのが、他ならぬミャンマー軍事政権によるもの・・・・
現地の人々の惨状が気の毒でならない。